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No.6
アメリ(Le fabuleux destin d'Amélie Poulain) 2001/仏
製作 ジャン・マルク・デシャン / クローディ・オサール
監督 ジャン・ピエール・ジュネ
脚本 ジャン・ピエール・ジュネ / ギョーム・ローラン
撮影 ブルーノ・デルブネル
美術 ウォルカー・シェイファー
音楽 ヤン・ティルセン
衣装 マデリーン・フォンテーン / エマ・ルベイル
特撮 イヴ・ドマンジュー
出演 オードリー・トートゥー / マチュー・カソビッツ / ドミニク・ピノン / ヨランド・モロー / ジャメル・ドゥブーズ / イザベル・ナンティ

ミニシアターで大ヒット
去年公開され、札幌では、シアターキノで上映になっていた「アメリ」がDVDで登場しました。ミニシアターでの上映では、空前の大ヒットを記録した作品です。「アメリ」が勤めていたカフェが実際に観光名所になった話もありました。ハリウッド映画ではないテイストを味わえます。
2枚組
本編1枚と特典1枚で構成されています。メニュー等がすべてフランス語で書かれているので、特典を見るときなどパッケージに着いている解説書を見ないと目的の映像を見れません。フランス語も知りたくなりました。価格は、4,700円と最近のハリウッド映画よりは少し高めに設定されています。
本編は、121分で、特典は、インタビュー、撮影風景、モンマルトルのガイドなどが収録されています。見応えがあるのですが、メニューからいちいち項目を選ばないと見れないので、DVDの特典って不便ですよね・・・メイキングなども全て再生という項目を付けていただけると嬉しいのですが。スター・ウォーズの時は大変でした。
女の子のいたずら
「アメリ」と言う少女の半生と言うか、恋に至までの過程を生い立ちからつづった映画です。彼女のとっぴな発想がまわりの人間を変えていきます。各登場人物の個性を繰り返し見せることで映像的に観客に登場人物のイメージを植え付けていきます。
前半部分は、アメリがどのような性格の女の子なのかを生まれてからの父親と母親との生活で表現していきます。そこで身に付けた現実逃避の方法など見ることが出来ます。そして、父親とわかれ、一人暮らしを始めるアメリに訪れえる都会での人々とのかかわり。そこから、アメリが恋をするまでの過程が描かれています。アメリが自分の殻を破る過程が、とてもかわいらしく切なく描かれていきます。
映画館で見たときに、とても新鮮ではつらつとした映像に引き込まれていきました。しかし、男としてこの映画の主人公に自分を投影することが出来ず、共感するまで行きませんでした。DVDを購入して、何度か見るうちに映画館で見たときと違ってもう少しこの映画の奥深さを感じる事が出来ました。画面の隅にも気をつかったカメラワークを感じ、映像にマッチした音楽にも感動しました。また、この映画の楽しさは、アメリの妄想の中に出てくる奇妙なキャラクターたち、またアメリを取り囲む個性的な登場人物たち、これらの愛らしい道場人物を見るだけでも心が和みます。さりげない画面合成や、特殊効果もこの映画の見どころではないでしょうか。
評価
フランス映画を敬遠している人にもお勧めです。ランクBです。