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あり得ない話 1989年公開当時、この映画の存在を知らず、レーザーディスクを購入して、見たのが最初でした。見終わった時、何かさわやかな感じで、心地が良かったのを覚えています。低予算でもいい映画が作れるというお手本のような映画でした。物語は絶対にあり得ない話なのですが、それが、うそっぽくなく受け入れられるというとても不思議な感覚になります。心のどこかで、あり得ないけど、「もしかしたら?」という感覚になるのでしょう。 メイキングは、面白い DVDは、1枚で、本編約106分、メイキング約89分と見応えがあり3,800円です。また、パッケージに約10ページのフルカラーの解説書がついているのも嬉しいです。解説書がついているDVDってあまりないので、得した気分です。解説書は、プロダクションノートや、俳優のプロフィールなどが掲載されています。解説書があるせいか、DVD収録のプロダクションノートや俳優のプロフィールが英語だけしか収録されていないことがちょっと残念です。 メインメニューで止まらずに本編が再生されるので、いちいちリモコンを触らずに鑑賞できます。これが以外に楽なんです。 野球を題材とした映画としては最高! 野球を題材としたものと言っても、野球のルールを知らないと楽しめないとかそういったものではありません。アメリカの文化としての野球を題材にしています。親と子が共通にもつ話題とでも言うのでしょうか。確か父と子の愛情をテーマにした映画「オーロラの彼方へ」も共通の話題として野球が出てきますね。アメリカにとって野球は重要なファクターなのでしょう。しかし、野球を題材にする映画は、アメフトに比べると少ないような気がします。特に青春ものの野球映画は少ないですねと言うか、私は知りません。この映画のテーマは、親子愛です。親孝行を出来ずに親を亡くした主人公、息子を理解できずに他界した父親、お互いが何か釈然としないまま、新しい世界でくらしている。そこにある日、天国から贈り物(幻聴のようなメッセージ)が届く。主人公は、そのメッセージに釈然としないままメッセージを理解し、むちゃくちゃとも思われる行動にでます。そのむちゃくちゃな行動に理解を示す、妻と娘。目の前で起こる不思議な出来事、夢なのか現実なのか・・・見ていて、ほのぼのとしてきます。 また、出演している俳優もいいのです。ケビン・コスナー(この頃は良かったです)は言うまでもありませんが、ジェームス・アール・ジョーンズという黒人の俳優が出てきます。とてもゆったりとした落ち着いた演技で見ていてとても安心します。この俳優は、スター・ウォーズシリーズのダース・ベイダーの声をしたことでも有名で、スタンリー・キューブリックの「博士の異常な愛情」のコング大佐が操縦する飛行機の乗組員として出演しています。また、名優のバート・ランカスターも映画全体に緊張感をもたらしてくれています。 評価 ケビン・コスナー嫌いの人でも見ることが出来ると思います。私としては、何回も見たくなるということで、ランクAという感じです。 |