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No.2
十二人の怒れる男(12 Angry Men) 1957/米
製作 ヘンリー・フォンダ / レジナルド・ローズ
監督 シドニー・ルメット
脚本 レジナルド・ローズ
原作 レジナルド・ローズ
撮影 ボリス・カウフマン
音楽 ケニヨン・ホプキンス
出演 ヘンリー・フォンダ / リー・J・コッブ / エド・ベグリー / マーティン・バルサム / E・G・マーシャル / ジャック・クラグマン / ジョン・フィードラー / ジョージ・ボスコベック / ロバート・ウェバー / エドワード・ビンス / ジョセフ・スウィーニー / ジャック・ウォーデン

陪審員制度を描いたムービー
レジナルド・ローズのテレビドラマをシドニー・ルメットが初監督で演出した映画です。
DVDは1枚
DVDは、1枚で、本編(約96分)とオリジナル劇場予告編が入って、価格は3,980円です。DVD自体の作りは、ディスク挿入後メインメニューから本編再生というオーソドックスな作りです。メニューに行くまでのまどろっこしいアニメもありません。また、おかしな現象として日本語吹き替えにすると所々英語の音声に変わります。いろいろなプレイヤーで試したのですが同じ現象になります。この日本語吹き替えは、テレビ放映の時と同じで、どうも英語になる場所は、テレビ放映時にCMが入る場所でテレビではカットになっているところみたいです。本当のところはわかりませんが・・・結構この映画の吹き替え好きなので・・・
映画的視点
この映画は、はっきり言って、DVDだからといって、画像が良いとか悪いとかという議論になる映画ではありません。古い映画ですので、モノクロでしかも画像はたいしてキレイではありません。
この映画の見どころは、沢山ありますが、何といっても俳優の演技とカメラワークです。まず、オープニングの「3:00〜9:40」の約7分間がワンカットワンシーンなのです。このワンカットがただカメラを固定して登場人物を撮影したというものではなく、12人の出演者(厳密には13人ですが)がセリフを言いながら陪審員室を動き回り各々のキャラクターを観客にアピールしています。この冒頭シーンだけで登場人物の性格を把握出来ます(もちろん脚本も素晴らしい・・・)。カメラもおそらくクレーンで撮影されているとは思うのですが、登場人物を追うように動くのです。映画って楽しいんだよって言わんばかりの冒頭シーンになっています。このシーンで観客は、映画に取り込まれていきます。取り込まれたら最後、エンディングまで息をつかせない展開です。お話は、一人の少年の有罪か無罪かを陪審員が決めるというもので、舞台も約96分陪審員室だけで展開されます。この部屋には、いろいろな悩みを抱えた人間が集まり一人の少年の罪を決めることで自分たちを見つめ直すという話になっています。その登場人物に観客は自分を当てはめることで、自分ならどう考えるかなど、自分も陪審員になった気分にさせられます。また、陪審員制度では、陪審員同士の名前を知らないのも観客が入り込みやすい一因になっているのではないでしょう。
評価
映画というものの奥深さを感じさせてくれる映画で、脚本、演出、演技、撮影と言った映画の要素がすべて最高水準で、制作された映画です。お買い得ランクはAAAで、ぜひ買って下さい。